根管治療・抜歯が必要と言われた方へ
根管治療とは?
虫歯や歯周病などの何らかの原因で神経を失った歯に対して行われる歯の根っこの部分の治療のことを言います。歯の根のことを歯根と言い、この歯根を治療することで、抜歯をすることなく、自身の歯を残せるという大きなメリットがあります。
一般的な保険適用の根管治療と
当院の根管治療の比較
一般的な保険適用の根管治療は、歯科治療が進んでいるヨーロッパやアメリカと比較して、費用が圧倒的に安く、高度な器具や時間を要した治療が行われません。当院では、海外で主流な主に4つの治療器具を用いることで、高度な治療を提供しております。
マイクロスコープを用いた精密根管治療
一般的な保険適用の根管治療は、基本的には精密機器を使うことなく裸眼で根管の中を見て治療を進めていきます。ただ、根管内を裸眼で見るということは困難なため。俗人的な手の感覚を頼りに治療が行われます。そのため、精密機器を使わない根管治療の成功確率はかなり低いというのが現状です。
一方で、当院の根管治療では、マイクロスコープといわれる精密な機器を用いることで、根管内の細かい部分を見ることができます。マイクロスコープを使用することで、裸眼では見えなかった部分の把握が可能になるため、菌が付着している感染部位を確実に除去できます。こうすることで、治療の成功率が上がり、再発リスクを低減できます。
従来のレントゲンより精密なCTをご存知ですか?
一般的に保険適用では、治療前に立体的に撮影できない二次元撮影のレントゲンを用いて、治療部位を発見します。当然のことながら、二次元撮影だけでは、治療部位を正確に特定することは困難です。これに対してCTは、3D画像を撮影できるため、従来のレントゲンでは発見が困難な病変や側枝といった複雑な根管内を把握することができます。そのため、より的確な治療部位の確認が可能になり、治療の精度が向上します。
根管治療において重要な無菌状態を可能にするラバーダム
保険適用の治療では、消毒や感染管理に関しても十分に行われないまま、治療中に唾液・細菌が入り込んでしまい、歯根の中を無菌状態にするのはほぼ不可能です。多くの菌が含まれている唾液が付着すると、その部分から再感染する可能性が大いにあります。しかし、当院の根管治療では、ラバーダム防湿を行うことで、治療する歯以外の部分をラバーダムというゴムで覆い、限りなく無菌状態に近い状況での治療が可能になります。
もう一つ大きなメリットして、歯科医師が治療に集中できる点があります。ラバーダム防湿をすることで、舌や頬などに邪魔されることなく治療に専念できます。
根管形態の損傷を防ぐニッケルチタンファイル
根管治療用のファイルとは、細菌が付着した神経を除去する器具です。保険適用の治療では、日本で主流のステンレス製を用いて神経を除去します。
ステンレスファイルだと柔軟性が無く、完全に神経を除去するのは困難で、根管形態を損傷させてしまう可能性も大いにあります。一方で、当院の治療では、海外で主に使用されているニッケルチタンファイル(NiTi)という器具を併用します。この二つのファイルの大きな違いは、柔軟性・弾力性です。ニッケルチタンファイルは、柔軟性・弾力性に優れているため根管内の湾曲に沿って、神経を正確に除去することができ、根管形態の損傷を防ぐことが可能です。
当院の根管治療についてのコメント・想い
根管治療は虫歯が神経まで到達し歯が大きく損傷したり、歯を支える顎骨(歯槽骨)に炎症が波及してしまった状況において、もう一度歯として用いることが出来るための最後の手段のひとつです。しかしながら日本の歯科治療の一定割合を占める項目が根管治療です。
単純に虫歯が神経まで及んで根管治療が必要な場合や一度行った根管治療で不具合が生じた場合や治療を中断してそのままにしてしまったなど、理由は様々です。当院では従来の根管治療に加えて必要に応じ、ラバーダム、マイクロスコープ、歯科用CT、Ni-Tiファイルといった大学病院に準じた設備、道具を用いて根管治療に取り組んでおります。上記の器具を用いることでより再治療では治癒が難しいされているような症例に対し、より確実な診断の下で治療を行い、再治療、抜歯のリスクを下げ、御自身の歯を長く使っていただけるよう治療を行なっております。
料金体系
CT撮影料込、上記の精密機器の使用料込みの値段です。
前歯 | 40,000円 |
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小臼歯 | 60,000円 |
大臼歯 | 90,000円 |

※上記の料金に加えて、自費の補綴物の料金が必要になる場合があります。
※1歯あたりの料金です。