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歯の痛みについて

今回は歯の痛みについてお話ししたいと思います。


歯科において患者様、ドクターの双方に負担の大きい治療のひとつとして根管治療があります。根管治療中はその術前、術中、術後も痛みが出ていることもあり、非常に大変です。そしてよくある質問が「神経を取っているのにどうして痛むのですか?」というものです。歯の痛みに関して診療を担当させていただいている患者様に普段申し上げているお話を少し記していきたいと思います。


まず、写真を見ていきましょう。
これは顎の骨に埋まっている歯の断面図です。歯に関しては大きく分けて2種類の痛みがあります。

ひとつは歯髄由来の痛み。

もうひとつ歯周組織由来の痛み。

この二つは同じ痛いでも根本的に感覚が違います。というのが神経組織の構造が異なり、歯髄由来はピリッとする、とか鋭い痛みなどと表現されます。歯周組織由来はどんよりするとか疼くとか鈍い痛みなどと表現される方が多いです。表現はあくまでも個人の感性によるものなのでこれが全体的なことを示すわけではありません。次は神経を取ったのになぜ痛むのかについてお話ししたいと思います。