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咬合・補綴治療計画セミナー第二回を受けて

副院長の斉藤祐紀です。
2/22はお休みいただきありがとうございました。今回は本多正明先生の「咬合・補綴治療計画セミナー」の第二回目になります。第一回では現代の咬合の概論とセントリックバイトの採得、支台歯形成などを学びました。
セントリックバイトは生理的顆頭位と言われる歯の咬み合わせに規制されない下顎の本来の位置を探るための方法で1、2本などではなく多数の歯の治療が必要な時に診査のため、力のトラブルが多い患者さんのマウスピースを作製する際など、その他さまざまな場面で用います。その方法はいろんな先生がいろんな流儀で行っておりますが、この業界で圧倒的な長期予後のケースを多数抱える本多先生に指導いただくことができそれを日々実践しております。
また支台歯形成とは被せ物などを作るために歯を削る作業です。歯を削ることにおいて

形成量(削る量)が足りないわけでなく、過剰でもない、つまり過不足ないこと
被せ物が取れにくいような形を作る

ということは多くの歯科医師が認識しておりますが、さらに知識を深めると上記に加え

作製する被せ物に与えたい形に則して削る、具体的にいうと歯の相似形に近い形(厳密には微妙に違いますが)に削る

マージン(被せ物と被せられる歯の合わせ目)形態とその仕上げ方

 

機能性を重視した支台歯形成

を改めて学びました。私は支台歯形成においては研修医時代から今の外勤先でもお世話になっている(父である院長もかつて学んでいた)東京医科歯科大学の臨床教授をされている塩沢先生に大学で徹底的にご指導いただいていたこともあり、それなりの自信を持っておりましたが、インストラクターの先生に見ていただくと色々改善点もあり、よりブラッシュアップされました。そして医科歯科大の形成の考え方と近いものがあり非常に理解しやすくありました。当院のドクターは皆この考え方を重視しているため治療を受ける方々は特に自由診療の際などに形成の処置時間がとても長く感じられるかもしれませんが、たくさん削っているのではなく、細かいところをこだわってきれいな形成を心がけてます。それが被せ物が良く機能し、長く使っていけることにつながるのでご容赦ください。


理想的な咬合接触点

そして今回学んだことは咬み合わせにおいて前歯と臼歯(奥歯)のそれぞれの役割と逆にそれが果たせないとどのような問題が生じるか、ということです。患者さんが歯科医院に来院される状況は歯が悪くなってからという場面が多いでしょうが、そもそもなぜ歯が悪くなってしまうのか、の流れを本多先生より症例とフローチャートを用いて解説いただきました。
そして原因としてはぎしり、食いしばりなど「力」の項目は大森先生に解説いただきました。
また、理想的な咬合を作るには歯の「位置」と「形」が重要で「位置」に大きな影響を与えるのが矯正です。単に見た目の良い歯並びを作るだけでなく理想的な咬み合わせを作る上での矯正治療の必要性、そしてこれは咬合に限りませんが歯の位置が良い事で見た目だけでなく、歯磨きのしやすさ(清掃性)の向上で虫歯、歯周病にかかるリスクを下げられる可能性があります。今回は咬合、補綴が主となるセミナーなので矯正の必要性に関する講義はありましたが、具体的な矯正の手技は行いません。7月よりこれもまた矯正界で最もハードで実力が付き、本来一般歯科医向けだが、矯正専門医も参加されるという講習会の一つと言われる「下間矯正研修会」へ参加し、私自身も矯正治療を行えるようにしたいきたいと考えております。

 

まず咬合器上で咬合調整

 

 

次に歯の「形」ですが、これは虫歯で歯の大部分を失ったりするだけでなく、はぎしりなどで大きくすり減ってしまい、それにより咬みにくくなってしまうなどの支障が生じる場合に被せ物などで形態の回復を計ります。被せ物を作るのは歯科技工士なので技工士による形の重要性の講義を受け、このセミナーの肝でもある第一大臼歯の咬合調整の実習でした。咬合器に模型を装着し、それで調整しました。まさに技工士が被せ物を作製する際の動きです。これは同じような実習を大森先生の研修会でも行なっていたため、復習的な形でもあり、とても理解が深まりました。

 

バイト材を噛ませると3点が白く抜ける

よりくっくりと(わかりにくいかもしれません笑)

 

また実習後も技工士による総括の講義がありましたが、そこで担当いただいた先生は技工士になった後、審美ばかりを追求していたが、機能させる被せ物を作りそれがちゃんと保てているか、自分でメンテナンスしたいと考えるようになり、40代で衛生士になられた特殊な経歴の方でさらにご縁があるのが、当院で勤務している衛生士の同級生でもあったとのことです。ご挨拶もさせていただいてとても有意義に二日間を過ごせました。
また来月も努めて参りたいです。

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