インプラントにおけるデジタル
副院長の斉藤です。
先日はお盆休みをいただきありがとうございました。休み中は英気を養い、8/18は日曜日でしたがセミナーに参加して来ました。今回は業界の最大手の一つであり、当院でも取り扱っているインプラントメーカーのストローマンのセミナーです。今回のテーマはステップアップコースといい、今新しい流れであるデジタルを用いたインプラント治療に関わるものです。
デジタルで必要になるものとして今ではかなり普及してきた歯科用CT、患者さんの口腔状態、それとインプラントのシミュレーションソフトです。まずCTというものは患者さんの必要な部位を撮影してそれを3次元的に把握し、画像化します。そしてそれはコンピュータ上では数値化もされています。例えば、歯は硬い、歯茎は柔らかいですが、そのあたりの違いは歯や歯茎のCT値と言われるもので撮影時に数値化することで区別され、画像として表現されます。
余談ですが、MRIも似たシステムで、放射線ではなく磁場をかけることで同じように数値化をしています。
口腔状態というのは要は歯型です。まず模型を作成してそれをスキャンしてデジタル上のデータにする。もしくは直接口腔内を口腔内スキャナーを用いてデータにするか、になります。
このデータをSTLデータといいます。
インプラントシミュレーションソフトを用いてそのCTデータと口腔内の状態のデータであるSTLデータをドッキングして、顎骨、歯、歯茎などのかなりリアルな情報がコンピュータ上に表現できます。
そこから実際に顎骨の大きさ、厚さや歯の位置、形を考慮して実際に入れるインプラント体のサイズを決めていきます。径や長さなど患者さんの状態に応じた適切なインプラントは異なるためここでの診断は非常に重要になります。もっと言うとここまでの作業で治療の成績の多くは決まります。
入れるインプラントが決まるとそれに基づき、実際のオペで用いるガイドと言われるマウスピースを作ります。
そのマウスピースはその唯一無二のオペのためだけにオーダーメイドで作られるものです。マウスピースが完成するといよいよオペです。
マウスピース無しの状態に比べたら有りの状態は顎骨の削合の位置が大きく定ります。そしてどれくらいの深さに入れるまでもそのマウスピースにはストッパーがあり、それ以上進まないようになっています。いわゆる流れ作業で進めることが可能です。もちろん医療に絶対は無いので不測の事態ではその限りではありません。重要なことは想定と現場における誤差が小さくできるということです。
当院ではインプラントの難症例では専門医をお呼びして対応しておりますが、その先生も積極的に用いているシステムになります。ご興味のある方はお問い合わせいただければと思います。
斉藤デンタルオフィス
〒154-0016
東京都世田谷区弦巻1-14-9
TEL:03-3425-5579
URL:https://www.saito-dentaloffice.com/
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/8uyinitjrkPFcXc17